日本株堅調、海外勢に加え国内投資家も意欲
[東京 14日 ロイター] 14日の東京市場は、株価の堅調地合いが目立っている。買いの主体は海外勢と見られているが、これまで消極的だった国内投資家の一部も買い意欲が出てきたとの見方が浮上し、今後も水準を切り上げる可能性が広がりつつある。
<円高緩和が日本株をサポート>
この日の株式市場で日経平均は反発。14日寄り付き前の外資系証券の注文状況は、差し引き990万株の買い越しで、08年9月のリーマンショック後では最長の13日連続買い越しを記録した。海外勢の買いが年明け以降の日本株の高パフォーマンスを支えている。
「昨年金融危機で日本が世界最大の景気落ち込みとなったのは、円高デフレの悪循環にはまり込んだためだ。デフレは生産性上昇の余地が乏しい内需産業、地方経済を痛めた。世界経済の回復により輸出の鋭角回復も期待できる。大和住銀投信投資顧問・投資戦略部長の門司総一郎氏は「新興国やヨーロッパなどと比較して、日本株は年明け以降、主要市場の中で上昇が目立っている。海外投資家による日本株のアンダーウエート解消が背景にあるとみられて、出遅れ修正余地はまだあるだろう」と指摘。「国内機関投資家についても、日本株比率引き上げへの意欲が出始めているようだ。この先について「日米の企業決算が当面の材料となる。<外為市場でリスク・オンの動き緩やか>
ドル/円はじり高。中国の金融引き締め懸念によるリスク回避の円買いは、12日海外市場で付けた90.73円でほぼ一巡。早期の米利上げ期待によるドル買いが失速、リスク・トレードが復活しつつあるものの、リスク・オンの動きは緩やかだ。「これが米出口戦略を意識させて米長期金利を下支え、入札が好調だったにもかかわらず10年債利回りは強含んだ。一方で、12月米雇用統計にみられるように足元景気をみれば米利上げはまだ先だ。このため「強弱感が対立しあって方向感が定まりにくくなっている。「輸出企業は1─3月期の手当てをほぼ終えており、4─6月については米景気回復を織り込んだドルの上昇を待つ形で今の水準では動かない。一方、輸入企業にも焦って買う動きはみられない」(みずほコーポレート銀行、唐鎌氏)という。
<円債市場はやや軟調>
円債市場は、前日の米国市場が株高/債券安となった流れを継いで軟調な展開。海外勢の売り持ち解消の動きが小休止したほか、国内勢による保有中期債売りが観測された。5年87回債流通利回りは一時、前日比2ベーシスポイント高い0.520%となり、新発ベースで12月1日以来約1カ月半ぶりの水準を付けた。